イギリスの法律事務所が、GPTプロンプトエンジニアの募集を開始

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イギリスの大規模法律事務所Mishcon de Reyaが「GPTリーガルプロンプトエンジニア」なる求人を開始したと話題になっています。

Mishcon de Reyaは1,000人以上の人員を擁しロンドンとシンガポールにオフィスを構えるイギリスの法律事務所。「MDR LAB」というインキュベーションプログラムを創設するなど、リーガルテックにも力を入れているようです。

そんなMishcon de Reyaがこの度募集を始めたのは「GPTリーガルプロンプトエンジニア」。どのような業務を担当するのでしょうか。Mishcon de Reyaの募集文面にはこう記載されています。

  • 弁護士や業務改革チームと協力して、ChatGPT、GPT3、その他の大規模言語モデルを適用できる法律業務のユースケースを理解する。
  • ビジネスや法務の専門家と協力して、ChatGPT、GPT3、その他の大規模な言語モデルを適用できる幅広いビジネスユースケースを理解する。
  • データサイエンスチームと密接に連携し、様々な法的・非法的なユースケースに対応する高品質なプロンプトを設計・開発する。
  • 既存のプロンプトを評価し、改善し、効果的であることを確認する。
  • 自然言語処理およびGPT技術の最新動向を把握し、これらの進歩を業務に取り入れ、当社の戦略、業務改革、データサイエンスチームが最新の情報を得られるようリーダーシップを発揮する。
  • 言語モデルの利用が倫理的・規制的要件に合致していることを確認するために、チームと協働すること。

法律事務所として、GPTやその他LLMを今後どのように業務で活用していくことができるのかを探索する動きのようです。

ソフトウェアやコンピューターサイエンスに関する研究開発のチームをもつ組織であれば、GPTなどのLLMと自社のドメインの未来について模索をしているところは少なくないかと思いますが、それら言語モデルへ指示をする際の「プロンプト」を組み立てていく「プロンプトエンジニアリング」に明確に焦点を当てて募集をかけているというのは、寡聞にして聞いたことがありません。

これから様々な業界が、「LLMとどう付き合っていくか」を考える必要がある、いわば「with LLM」の時代になっていくことを示唆するような印象的な事例でした。

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